ご紹介いただきました『さあ目をとじて、かわいい子』
- 杉本 詠美
- 5月1日
- 読了時間: 2分
昨日お知らせした新刊『さあ目をとじて、かわいい子』の書評が、偕成社のウェブマガジン Kaisei web の書評コーナーに掲載されています。
評者の大久保真紀さんは、朝日新聞編集委員で、子ども虐待に関する取材を長く続けていらっしゃり、『児童養護施設の子どもたち』『ルポ 児童相談所』の著作があります。
書評の中で、大久保さんはご自身が出あわれた「さっちゃん」という女の子に思いをはせています。さっちゃんのような、オリヴィアと似た子どもたちはきっとたくさんいるでしょう。差し出される手や温かいまなざしを受けられず、あるいはそこからこぼれおち、あるいはおびえて拒否してしまい、暗闇の中でひざを抱えていたり、閉じた扉をこぶしから血が流れるほどたたいて「出して」と叫んでいたり、必死に身を守ろうと、それが自分も深く傷つけることにも気づかず刃物をかたくにぎりしめていたり。でも、どんなにその子の人生が悲惨でも、だれにもその「人生を代わりに生きてあげることはできない」、「どんなに苦しくても自分の人生は自分で生きていかなければならない」と、大久保さんは言います。ならば、周囲にいる者にできることは何なのか。それを問いかける物語でもあります。
大久保さんが「最後に一筋の光が見えた」と書いてくださったのが、うれしいです。

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