おはなし会@国際子ども図書館(5)
- 杉本 詠美
- 2024年11月14日
- 読了時間: 3分
上野の国際子ども図書館で開催中のJBBY50周年記念「JBBY50年のあゆみ展」関連の週末イベント「よむ! きく! あそぶ! JBBYおすすめ☆世界と日本の子どもの本」で、11月10日、おはなし会をしてきました。
(開催日やおはなし会スケジュールもこちら)
と言っても、今回、わたしは読み手ではなく、アシスタントとしての参加です。この日は、ハンガリー語翻訳家の柴なほさんと、ドイツ在住で一時帰国中のドイツ語翻訳家中村智子さんによるおはなし会。
まずは、ハンガリーの民話が対象年齢別に収録された、幼稚園教諭のための昔話集 "Icinke-picinke" より表題作の「ちいさい、ちいさな(Icinke-picinke)」。「むかしむかしあるところに、ちいさい、ちいさいおくさんがいて、そのちいさい、ちいさなおくさんは、ちいさい、ちいさな牛を飼っていました……」と続く話で、最初は日本語で、次はハンガリー語で柴さんが読まれるのに合わせて、パネルシアターをしました。ハンガリー語の
「イチンケ、ピチンケ」という言葉の響きがかわいらしく楽しい、早口ことばのようなお話です。

それから、同じ昔話集より「チーズをわけるきつねさん」を、ペープサートで。馬車から落ちた大きくてまるいチーズをきつねとおおかみが見つけ、ふたりではんぶんこにすることにしたのですが、きっちりはんぶんにしようと言いだしたきつねがチーズをかじってふたつにし、「こっちのほうが大きいな」「こんどはこっちが大きくなった」と、あっちをかじり、こっちをかじり、しまいにどっちのチーズもなくなってしまった、というお話。どんどん減っていくチーズに、会場から笑いが起きて、心の中でガッツポーズ。あれこれ試行錯誤しながら作った甲斐がありました。

ハンガリーの昔話や民間伝承を研究されているという柴さん。つい先日は、秋田まで昔話の語りを聴きにいらしたそうです。おはなし会には慣れていないとおっしゃっていましたが、あたたかい、落ちついたすてきな声の語りで、どちらの話もお話の世界にひきこまれ、とても楽しく演じさせていただきました。
おはなし会後半は、中村さんと家庭文庫「子どもの本の家ちゅうりっぷ」主宰の神保和子さんのおふたりで、2冊の絵本をドイツ語・日本語で交互読み。1冊目、中村さんご自身の訳書『ゆすってごらん りんごの木』は、振って、まわして、遊ぶ絵本。わたしと、もうおひとかたもお手伝いに加わって、4冊の絵本を会場のみなさんに振ったり、たたいたり、くすぐったりしてもらいました。

そして最後は、最近ドイツ語訳が出たという『100万回生きたねこ』。中村さんの読むドイツ語の響きと、神保さんのおだやかでクリアな語りのかもしだす物語の空気につつまれ、おはなし会のラストにふさわしい、豊かな時間になりました。

さて、これでおはなし会へのわたしの出番は終わりです。「JBBY50年のあゆみ展」は12月25日まで続きます。週末イベント「よむ! きく! あそぶ! JBBYおすすめ☆世界と日本の子どもの本」は、あと2日間、12月7日・8日に開催します。まだのかた、ぜひ会場に足をお運びください。
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