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(過去記事)産経児童出版文化賞贈賞式

  • 執筆者の写真: 杉本 詠美
    杉本 詠美
  • 2022年4月4日
  • 読了時間: 3分

更新日:2022年6月23日

明治記念館にて産経児童出版文化賞の贈賞式がおこなわれました

(※ココログに2016年6月に書いた記事の転載です。ブログのお引っ越しのために、過去記事をいくつかこちらに移しています。)


 6月2日午後、明治記念館にて産経児童出版文化賞の贈賞式がおこなわれました。立派な賞状楯をいただき、秋篠宮妃殿下から各作品に対して御言葉を賜りました。たいへん光栄です。


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(お花はいつもお世話になっている冬木恵子さんから。冬木さん、ありがとうございます!)


 ご承知のとおり、翻訳作品というのは当然ながら原書あってのものです。このたび翻訳作品賞に選んでいただいた『テンプル・グランディン 自閉症と生きる』は伝記ですから、原書の前にはさらにテンプル・グランディン博士というすばらしい人物の存在があります。サイ・モンゴメリーさんによる原書 "Temple Grandin: How the Girl Who Loved Cows Embraced Autism and Changed the World" は、2015年IBBY(国際児童図書評議会)障害児図書資料センター推薦図書に選ばれてもいます。また、日本語版の刊行は出版社の決断なしには実現しなかったわけですし、編集者さんに選んでいただけなければ、わたしがかかわることもなかったでしょう。

 そう考えると訳者の働きは小さなもののようにも感じますが、翻訳者はみな原書に書かれていること、原書の魅力を日本の読者に誠実に伝えるべく一言一句にも心をくだいており、わたしもできるかぎりそのように努めたつもりです。それが満点とはいかなくとも合格点をいただけたような気持ちで、ほっとしています。

 受賞が決まって、多くの方から力をこめてほめていただいたのも、ほんとうにうれしかったです。自分の訳したものはどれも思い入れが強いので、いい本だと思っていても、ひょっとしてただの「親の欲目」なんじゃないかという気もして、宣伝するのにもいつもちょっと気がひけるところがあったりするのですが、これでこの本は自信をもってみなさんにおすすめできそうです。

 なので、あらためて言います。ぜひ、読んでみてください。小学校高学年から大人の方まで、どなたにもおすすめします。きっと新しい発見があり、目の前や未来に自分のために開く扉が待っているような心地がすると思います。


 ところで、ともに翻訳作品賞を受賞した福本友美子さん訳の『いもうとガイドブック』の出版元、少年写真新聞社は、わたしの最初の訳書「ガラスのうしモリーのおはなし」シリーズの出版社でもあります。当時お世話になったNさんはいまは上の役職になられ、お会いする機会もなくなっていましたが、この式で10年ぶりくらいにお目にかかることができ、それもまた感慨深かったです。


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