top of page

精神障害当事者の声を聞く(2)

  • 執筆者の写真: 杉本 詠美
    杉本 詠美
  • 7月12日
  • 読了時間: 2分

 昨日は、精神障害について、当事者の声を聞き、考える、というイベントに行ってきました。お話しくださったのは、以前にも同じ会で話をしてくださった、当事者であり、当事者やその家族、支援者が気軽に自分の経験や障害について語り合える居場所づくりの活動をするNPO法人の代表、副代表のかたがた。それぞれご自身がどのように発症され、その後どういう経緯をたどられたのか、自身の体験から何を伝えたいか、精神疾患のあるひとにどう接したらよいか、NPO法人の活動の窮状など、短い時間にもさまざまなことを教えてくださいました。

 また、会場には、この春就任されたばかりの区長もお見えになっており、参加者から次々と、それぞれの立場で区政への要望や提案が寄せられました。精神障害者の支援を行っているかた、障害者とほかのひとびとが自然に出会い交流できる場をつくっていらっしゃるかた、ひきこもりの支援をされているかた、発達障害の子どもの支援をされているかた……。

 精神障害の発症は10代から20代の若い時期が多く、とにかく少しでも早く支援につなげなければならないこと、家族にも友人にも話せないことを話せる場が必要であること、当事者は地元では話しづらいこともあるので、区や県をまたいで近隣で広域にサポートする体制が必要なこと、当事者は家から出られなかったり、当事者家族は日々の生活でいっぱいいっぱいだったりして、自分から支援につながれずにいるケースも多いこと、ひとり暮らしの高齢者に認知症の傾向が見られても、親族でなければ支援につなげる手立てがないこと、さまざまな支援活動のグループが活動場所や運営に切実に困っていること、障害者が生涯にわたって安心して暮らしていくためにはグループホームのような場所が必要だけれども、その数は足りておらず、実際入居を希望しても2年待ちというような状況にあることなどなど……。

 誰でも、いつ、どういうことで支援が必要な立場になるかもしれない。困っているひとの問題は、誰にとっても決して他人事ではないのです。弱い立場のひとびとが安心して暮らせる仕組みづくりと社会づくりは、どうしても必要。こうした問題に日々、真摯に取り組んでいるかたがたがたくさんいらっしゃることにも感銘を受けました。この切実な声を行政にはきちんとすくいあげていただきたいですし、広く地域社会で受け止めてももらいたい。新区長のもとで、その点、光が見えてきた気がします。



コメント


bottom of page