『エドワードへの手紙』
- 杉本 詠美
- 2022年6月14日
- 読了時間: 1分
原文との突き合わせのお手伝いをさせていただいた本が刊行になります。

その日、エドワードは父、母、兄とともにニューヨークからロサンゼルス行きの飛行機に乗った。5時間後、飛行機は墜落する。乗員乗客全員死亡。ただひとり、12歳のエドワードを除いて。
長い入院生活のあと、エドワードは子どものいない叔母夫婦に引きとられることになる。事故はエドワードの心身から、人生から、多くのものを一瞬で奪い去った。かわりに与えられたのは、「奇跡の少年」に対する好奇の目や、彼にはとうてい背負いきれない遺族たちの思い……。
物語は、生きる気力を失ったエドワードが長い苦しみの末に未来へ向けて歩きだすまでと、同じ飛行機に乗りあわせた人びとそれぞれの機内でのドラマが、交互に語られるかたちで進んでいきます。痛々しいストーリーですが、まさにこのカバーイラストのように、穏やかに澄んだ希望の感じられる物語です。とくに、叔母の家にエドワードがやってきたときから彼に寄りそいつづける隣家の少女シェイの強さと優しさに救われます。
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