新刊お知らせ『いえ あるひ せんそうが はじまった』
- 杉本 詠美
- 2023年10月4日
- 読了時間: 2分
更新日:2023年10月24日
ロシアのウクライナ侵攻によって家をなくし、住みなれた土地をはなれ避難する一家のすがたを描いた絵本、『いえ あるひ せんそうが はじまった』(カテリナ・ティホゾーラさく/オレクサンドル・プローダンえ/汐文社)が刊行になりました。

印象的な表紙の絵本です。原書には加工が施されていて、角度によっては少年が目にいっぱい涙をたたえているように見えます。その手にそっとのせているのは、楽しく幸せに暮らしていたころの懐かしいわが家の面影。家は一家の命を守り、かわりに無残に焼け落ちました。両親は少年に「どこか別の家をさがさないといけない」と言います。でも、別の家って、どこにあるのでしょう? 旅の途上、少年は「ここがぼくの家?」「ここがぼくの家なのかな?」と問い続けますが、どこまで行っても不安な表情は消えません。そしてついにたどりついた国境……。
国連難民高等弁務官事務所によれば、2023年9月時点で、ウクライナの国内避難民の数は約500万人、ウクライナから世界各地に避難した難民の登録数は約600万人、日本の出入国在留管理庁によれば、今回の戦争でこれまでに日本に避難してきた人は2023年9月27日現在で2509人、そのうち447人が18歳未満の子どもたちです。
住みなれた家はなくなり、街もすっかりもとのようではなくなっているかもしれません。それでも、避難した人々がもどりたい場所に安心してもどれる日が一日も早く来るように、それまで、新しい土地で希望をもって生きられるように、祈っています。
コメント